相続した実家の不動産や空き家に関する相談をお受けしていると、空き家を放置してしまっている理由として、以下のような意見が多く聞かれます。
・気になっているものの、どうしたらよいのかわからない
・思い出があって、なかなか対策に踏み切れない
・親族の誰かが使うかもしれないと考える
・売却しようとするが、買い手がつかない
・建て替え(賃貸など)を検討するが資金がない
・固定資産税で更地評価にしてしまうと不利になる
・権利関係で調整がつかない(共有名義になっている)
・相続が絡んだ問題
・地価が下落し、いま売るともったいないと感じる
売却が決まっているが買い手がつかない、相続などの権利関係で手続きが進められないなど、やむを得ない事情の場合もありますが、多くは方針を明確にしない状態になっているケースが多いように思います。
住む予定があるか、ないかで対策は変わる
実家を相続した場合、実家の不動産をどうするかを決める最初の段階として、実家に住む予定があるのか、予定がないのかが選択の分かれ道となります。
住む予定がある
・現状を維持管理 → 自分で管理 or 管理業者に依頼
・人に貸す(定期借家) → 不動産業者に依頼 or 知り合いに貸す
・将来建て替え → 他の土地より良い立地か?
住む予定がない
・売却 → 不動産業者に依頼
・寄付・贈与 → 隣人や親戚に希望者はいないか?
・資産活用(人に貸す) → 家賃相場、維持管理費コストの問題
方針が決まれば、取るべき対策も変わってきます。
まずはどういった方針で進めるのか、上記を参考にご家族で話し合われてはいかがでしょう。