不動産のお取引は複雑でわかりづらい事柄がたくさんあります。このコラムでは、不動産に関して「よくある質問」を掲載していきます。
~不動産売却の場合~
不動産の査定価格はどのようにして決まるの?
周辺の販売事例や相場情報など、様々な項目を調査・勘案した上で金額が算出されます。査定価格は、 あくまで売るための参考価格ですので、最終的には売主が決定します。
不動産を売却するのに必要なものは?
主に、身分証明書・実印・印鑑証明書・登記識別情報(権利証)・固定資産税評価証明書が必要になります。上記の書類は、成約時に必要になりますので、買主を見つけるまでの初期段階では不要です。参考のため、査定段階に固定資産税評価証明書をお預かりする場合があります。
不動産を売却するのに必要な費用は?
不動産を売却される際には、契約印紙、仲介手数料などが必要になります。売却後は、不動産譲渡所得税が課税されます。
不動産を売却すると、譲渡所得税がかかります。
不動産譲渡所得税(所得税+住民税)とは、不動産売却により生じた所得(利益)に対してかかる税金です。
売買不動産の所有期間が5年を超えるの場合は、20.315%。所有期間5年以下の場合は、39.63%が利益に対して課税されます。当時購入した価格より低く売却した場合など、譲渡利益が出なかった場合は課税されません。
その他にも「マイホームを売却した場合の3,000万円の特別控除」など、特例として控除が受けられる場合があります。
売却前の注意点
不動産の売却は、所有者本人でなければ行えません。例えば、亡くなった親の不動産を売却するには、まず相続手続きを行い、所有権を移転してからでないと、売却することができないのです。
その他にも、共有名義の不動産を売却する場合は、必ず所有者全員の同意が必要になります。売却を検討される場合は、まず、所有者が誰なのかをご確認ください。
広告をせずに売却することも可能ですか?
もちろん、広告をせずに売却もできますが、極端に成約率が下がります。その期間も、売主は管理義務(固定資産税の支払い、建物維持費、草刈りなど)がありますので、あまりお勧めはしません。